✅こちらの疑問に答えます
- 文系の大学院に進学すべきか悩んでます
- 現在大学院生です 就職活動が上手くいきません
- ネガティブな情報が多いけどホント?
✅本記事で学べること
- 文系の大学院の修士課程の2年間がわかります
- 就職活動時のリアルな経験を教えます
✅この記事の信頼性
- MARCHの心理学修士課程(マスター)卒
- 社会人経験15年 40代男性が答えます
当サイトはリアルガチを大切にしてるサイトです。全て本音です。
本日もよろしくお願いします。
結論
まずは結論から言うと、、、
- 悩むなら行かない方がいい
- ネットの情報は話半分位でOK
- 就職活動は間違いなく大変
- 後悔するかは人による
- 卒業後は就職して世間に馴染んだ方が良い
自己紹介
MARCHの文系大学院修士課程(マスター)卒の40代のおっさんです。心理学を専攻してました。かれこれ15年くらい社会人してます。
詳細は別記事にしてあるのでこちらを参照ください。
修士課程の2年間は忙しい!?
あっという間の2年間です。特に1年目が忙しいです。
【1年目にすること】
- 必修単位取得
- カンファレンス準備
- ゼミ
- 教授の雑用
- 学部生の取りまとめ
- 自身の研究テーマの深掘り
- 修論準備
- 学会の設営
2年目は上記に就職活動、資格取得、修論作成が加わります。
私はバイト(塾講師、カフェ)を2ヶ掛け持ちしていたのでめちゃんこ忙しかったです。
ネット情報は嘘ばかり!?
ネットの情報は話半分でOK。これが大学院を卒業した私の意見です。
え!?なんで?
一般論 or 偏った情報が多いからだお
大学院へ行った事が無い人やAIがこのテーマで記事を書くと(クソつまんない)一般論になります。一方で、大学院卒業者の意見は偏った情報が多くなります。
大学院というのは“個性強め”の人が多いので、どうしても偏った情報が多くなります。
ご安心ください!当サイトも偏見に満ちております。
大学院の知られざる世界
大学院という場所を簡単に説明すると、、、
- 退学、休学率が異常に多い
- 周囲に消息不明者が必ずいる
- 会話が出来ない人が一定数いる
- マジの天才がいる
これらは全部本当です。現役大学院生、卒業生の方は共感してもらえるのでは無いかと。
個性が強すぎるが故に社会で生きていくのが辛くなって病みがちな人が多いです。比較的コミュニケーションが苦手な人が多いイメージです(自分も含む)。
その一方で、天才に遭遇する確率は上がります。
研究発表会(会社でいう会議)が定期的にあるのですが、最初から最後まで全く理解出来なかった事がありました。教授陣の大多数が理解出来ておらず、凄すぎて誰もコメント出来ない異様な空気が流れてました。
大学院生の就職活動のコツ
文系の場合、間違いなく大変です(特に文学部系)
※MBA(経営学修士)は除く
大学院生向けに就職活動のコツをお伝えします。
一般企業の採用担当者の思考を知る
まずは一般企業の考え方や採用担当者がどういった思考をしているか一緒に考えていきましょう。ここからは(これまでも)私の経験や偏見が入るので話半分で聞いて頂けると幸いです。
▪️年齢の壁を知れ!
採用に年齢の壁は確実にあります。
大企業になればなるほど、企業の歴史が古ければ古いほど、伝統を好み変化を嫌います。それは新卒採用にも色濃くでます。異分子(多浪、留年、大学院、海外大学)を入れるのを嫌がります。
多様性の時代というのは建前、理想であって現場レベルではガチガチの縦社会、村社会です。
私の場合は多浪+大学院で数え役満でした。
▪️新卒採用者の立場になれ!
自分がある会社の面接官の立場になってみましょう。
【問題:あなたを新卒で採用するメリットは?】
これは私が面接官に実際言われた事です。当時の心境としてはこんな感じです。
- え!?だから何?余裕なんですけど
- じゃあ面接に呼ぶな
- コイツら大学院を何やと思ってんの
、、、もうお前の会社の商品、絶対使わねーわ!!
▪️採用担当者は失敗したくない!
ところで、サラリーマンが1番嫌がる事って何だと思いますか?色々ありますが、失敗して責任を取らされて、自分の評価が下がる事です。
では、採用担当者の失敗とは何でしょう?「採用した人がすぐに辞めること」と「採用した人の評判が悪いこと」です。
採用担当者もサラリーマンなのでこの考え方が思考のベースになってます。実は採用する側も失敗したくありません。なぜなら、自分のせいにされて自分のキャリアに傷がつくのが嫌だから。
▪️リスクのある採用は中途採用で!
会社の採用は主に新卒採用と中途採用の2種類です。上記で説明した異分子は新卒で採用するよりも中途で採用した方がリスクが少なくなります。
なぜか?理由はこんな感じです、、、
- 過去に大学院新卒を採用して失敗している
- 大学院卒=仕事が出来ない、面倒くさいの図式がその会社で出来上がっている
- 中途採用の場合、既に1社以上辞めてるので採用する側の責任は緩くなる
特に歴史が長い大企業は、企業風土を大事にしていて、新卒者にそのDNAを植え付けます。また、大学院新卒の入社後どうなったかのサンプル数も多くあります。
大学院卒が本気で大企業を希望するなら、絶対中途採用枠です。その方がコスパいいです。
私の就職活動
ここからは大学院生だった時の就職活動の記録を報告します。
▪️大企業を受けるのは時間の無駄!?
ESを書き、いくつか有名な会社の面接を受ける中で気が付きました。
“大企業って、コスパ悪くね?”
以下、大きい会社を受けた時の感想です。
- ESの準備が大変な割に面接がヘボい
- 面接で「それ本気で聞きたいの?」っていう質問をされる
- 本気で答えると「マジレス乙」みたいな顔される
- フワッとした回答すると物足りなさそう
- 面接官が何かダルそう or 何かイキってる
“わしゃ、こんな奴らに面接されとうないわ”というのが率直な感想でした。
▪️大企業こそ面接の練習程度に利用しろ!
大企業のEC作成と面接の時間は無駄だと感じる一方で、今しか受けれないチャンスだと感じました。
その事に気が付いたので、名だたる企業をガンガン受けて落ちまくりました。大企業の面接を練習程度にしか考えていなかったので気楽でした。そこである事に気が付きます。
会社って社長がOK出したら、すぐ入社出来るんじゃね?
▪️自分の就職活動の軸って何だっけ?
そもそもなぜ就職するんだっけ?自分の大事にしてる価値観って何だっけ?
そう!数社面接する中で就職活動の軸が全く無い事に気が付きました。そこで自分が会社に求める事を書き出しました。
- カウンセラーになりたい
- 社会人経験を積むために就職する
- お金が欲しい
- 多少ブラックでもOK
- 対人関係のスキルが身に付く職種を希望
これを就職活動の軸に変換するとこうなります。
- 営業職
- 基本給高め
- 実力主義の世界
- 離職率高めでもOK
- 少数精鋭
面接を受ける会社の基準
自分の価値観が気が付いたので、大企業の面接は全部キャンセルしました。
今から思うと、最初に準備しとけよって感じですが、その当時は忙しすぎて自分を振り返る余裕がありませんでした。人は壁にぶつかる事で初めて本気で考えます。
そんなこんなで面接を受ける会社が全く変わります。受ける会社の基準は一つだけとなりました。
“会社の売上(経常利益)÷会社の人数”が高い会社
業界問わずこの条件で絞り込むと外資系企業が多くヒットしたので、海外の日本法人の会社を中心に受け始めました。
▪️外資系企業が穴場!?
外資系企業といっても様々です。外国人社長の会社もあれば、日本人社長の会社もあります。よくも悪くもワンマンで独特のカルチャーがある会社が多かったです。
面接時に感じたのは、面接官も個性的な方が多くフランクな空気ですがクリティカルな質問が多かったです。面接官に色々聞きましたが新卒者比率は少なく中途採用が多いとの事でした。
外資系企業の面接の場合、人手が足りていない、忙しい、マルチタスクをこなしている等の理由で割と早い段階で上層部と会う事が出来ます。
そんなこんなで不順な動機ですが、すぐ社長と会えて意気投合した外資系の会社に就職が決まりました。同期はゼロで中途採用メインの癖強い猛者どもが集まる会社でした。
修士課程の大学院を卒業して思うこと
もう2度と学生生活に戻りたく無いというのが私の感想です。大学院に進学したことを後悔してるとかの話では無く、、、
- 社会的立場が弱すぎる
- 博士課程になるとさらに就職の難易度が上がる
- 特殊な環境
ぶっちゃけサラリーマンの方が暇です。もちろん働く環境や業種によりますが、会社に行けば毎月安定した給料が支給されるので気楽です。
当時はお金も時間も無い、何をしても社会人には下に見られる、研究に対する理解が全く無い、借金(奨学金)だけが増える、毎日自問自答の日々
自分の好きな事をやってるので後悔は無いのですが、苦しかったのも事実です。
15年くらい働いて思うこと
採用する側に見る目が無い
今でもそうお思います。段取り悪い、質問が的外れ、学生相手にしかイキれない自称面接官。カウンセラー舐めんなよ。
お前らの仕草、目線、口調、トーン、言葉のチョイス、無意識の身体の動き、質問のセンスを全部見てるからな。
、、、今も当時もそんな感じで面接官の事を見ています。
自分が面接官ならもっと芯を捉えた質問が出来きます。おっさんになって、当時面接して頂いた方々は「会社できっとこんな感じだったのかなー」とか妄想して思いっきり下に見てます。
それっぽい事が言えるようになる
社会の荒波に揉まれた結果、クソどうでもいい話やそれっぽい事を言えるスキルが身に付きました。時々、打ち合わせや会議でそれっぽい事を言える自分に嫌悪感を感じます。
自分の本音を隠して、社会に適合するふりが出来るようになって良かったと思ってます。
大学院から社会に羽ばたくあなたへ
上司に期待するな
基本的に高学歴、コミュ障、オタク、自分よりも賢い年下を上手く扱える上司は少ないと考えましょう。私の感覚値によれば、全上司の98%はそれらのジャンルの人間を上手く扱えません。
上司に期待しても無駄。自分が上司をコントロールする技を身に付けろ!
これは面接時にも言えます。ざっくり言うと、新卒の面接は面接官を上手く扱うゲームだと考えて下さい。こいつを育てみたい、何か可愛い、素直で従順そう、賢い、すぐ辞めなさそうと思わせればあなたの勝ちです。
それが生理的に無理な人は違う道(専門職、外資系、ベンチャー)を探しましょう。
大学院卒の社会人は少ないので、あなたがどこで何をしてきたのか理解出来る人はほぼいません。普段働く中で、研究分野に質問される事は極めて稀です。アカデミックな話を出来る事は皆無だと思って下さい。
尖り続けろ
どこの会社に属してるか、肩書き、役職、年収はそんなに重要ではありません。そんな事より、“自分に嘘をつかない”、“自分の個性”を大事にして下さい。これが出来てる社会人はあまりいません。
無駄口を叩くな、愚痴はこぼすな、自己主張の前にやるべきことをやれ
こんな感じで自分なりに尖り続けて下さい。丸になるな!星になれ!です。
後、みっともないから上司に評価アピールは絶対やめましょう。最高にダサいしモテません。普段からそういう事をしてると、必ずどっかでその片鱗が見えます。
結果が全て
結果を出さない限り一生負け犬の遠吠えです。あなたの意見は通りません。逆に言うと結果さえ出せていれば、犯罪以外は何やってもOKです。何事も結果を出す事を最優先に考えましょう。
信用出来るのは実績と結果と積み重ねです。
他人の評価は気にするな
人の気持ちや評価は変わりやすくいい加減です。そこを意識し過ぎると自分が疲れます。他人の評価はそこそこにして、“自分がしたい事や気持ち”をまず第一優先で考えましょう。
他人の評価を全く無視するのは考えものですが、他人の評価に振り回されるのはもっと考えものです。
まとめ
私は大学院に行って全く後悔してませんが、同世代がバリバリ働いてる中、何となく疎外感や孤独感を感じていました。
学生というだけで色々な人に舐められて、お金も無く惨めな思いも散々してきました。もちろん相手に悪気が無いのは知ってます。
でも、当時はやり場の無い怒りを抱えて生きていました。
こういった怒りは、いつか就職すれば、結婚すれば、おっさんになれば、解決するもんだと思ってましたが全くそんな事は無かったですw
本日もありがとうございました。